Norio iWASE / 岩瀬 則夫 Web Home へ†
- 《いとにき(伊都日記)》
- こんな夢を見た。
- 国土を省みぬ無責任な主張、華やかな消費生活への憧れ、終わりのない内戦、襲いかかる温暖化による干ばつ−終末的な世相の中で、アフガニスタンは何を啓示するのか。見捨てられた小世界で心温まる絆を見いだす意味を問い、近代化のさらに彼方(かなた)を見つめる。ー 中村哲医師
- 中村哲医師・西日本新聞特設サイト
- 閑話(通信の秘匿について)
- 電子メールによる通信の秘匿には「伝送路の暗号化」と「End to End 暗号化」の二種類がある。後者は単純にメール発信元から受信先までの完全な暗号化を意味するが、前者はいわゆる伝送路と呼ばれるものに、クライアント・サーバ間とサーバ内それにサーバ・サーバ間の三種類があることに注意すべきだろう。一番目については SSL/TLS や STARTTLS 等で伝送路の暗号化が進んできているが、二番目については信用するしかない。では三番目はどうだろうか。これについても STARTTLS による伝送路の暗号化が RFC3207 に規定されたのだが大手の運営するサーバでも導入はそれほど進んでいないと言われている。そもそも伝送路の暗号化が全伝送路で保証される訳ではない上に認証の仕組み自体に平文でのやり取りが含まれるなど伝送路の暗号化は大きな弱点を抱えているとの指摘には頷かざるを得ない。従って現時点で個人情報などの重要情報の電子メールでのやり取りには「End to End 暗号化」の利用を前提とせざるを得ないであろう。さらに広く使われているメールクライアントである Thunderbird も End to End 暗号化を行う OpenPGP と S/Mime の両方のプロトコルを v78.2 から本体標準でサポートした…
- 閑話(折りに触れて思うこと)
- PPAP にはあまり意味がないというのは当然なのだが、Windows では百害あって一利無しであるというのは最近知った。私は Mac を使っているので、使うとすれば ZIP というより 7z で AES-256 暗号化しか考えないが、Windows では単純な zipcrypto とかいう Windows 標準の全く意味のない(時間が無駄になるだけの)暗号化が一般的だったらしいのである。これはすぐに暗号解読可能な全く意味のない"暗号化"なのだそうだ。…どう考えても、添付ファイルを暗号化してクラウドに置いて暗号化キーを暗号化メールで送るのが一番良さそうに思われる。例えば Thunderbird を使うならならカギ管理も楽々だし、Canary Mail を使うならさらに暗号カギまで勝手に作ってくれて暗号化を意識する必要性すら無い。
- 今年度もまた新字体と旧字体の件で厄介な事が起きた。Moodle のシステムで私の名前に新字体と旧字体が混在していて、しかも検索システムがそういった曖昧さを全く許容しないものだった為に、学生の間に混乱が生じたのである。こういった問題の発端は実は10年以上前の話になる。給与の振込に本人確認が必要になり、戸籍を提出したら旧字体で書く事になったのだが、経理なのか庶務なのか知らないが、できもしないのに勝手に学内の書類をすべて旧字体で処理しようとした為に問題が生じたのである。彼らは Windows のというか某XECの機械固有の外字(JIS第1第2水準に入らない文字を文字領域の隙間に押し込めるやり方)文字をメールに書いたり、全く異なる機械固有の外字を持つプリンタに印刷したりを繰り返したのである。もちろん、そんなメールは当時も今もインターネットには通らないし、印刷は文字化けする。おかげで理学部からの書類は届かないし、もちろん学外からの郵便物も勝手に文字化けしたシールを貼られて行き先不明になって届かない。まあ、手紙やメールが減る分には問題はないのだが、送り主の方では送ったと思っているからタチが悪い。(同様に文字化けしていた理学部の岩某さんのところにデッドストックになっていたらしい。研究者登録だったかの書類が完全に文字化けした状態で届いたので理由が判明)
- Thunderbird で Topology ML に投稿できない事象に遭遇した。都市大の井上さんとログを見て、Exchange Online に Thunderbird が対応していないのが原因ではないかと見当を付けられた。対応させる方法は無いものかとググると、どうやら、OAuth 2.0 とかいう先進認証システムで接続すれば良さそうであり、実際、これでテストしてみると、ビンゴで Topology ML に一発で投稿できた。ところで、さらにググると ID と Password によるレガシー認証は Microsoft では現在非推奨(「廃止」の一歩手前で、廃止は 30day notice で知らせてくれるらしい)となっており、今年度後半には Microsoft から「停止」させられるのだという。その一方で某Q大情報なんとかセンターはのんきなもので、曰く「OAuth 2.0 を使った認証は本学ではサポートしておりません」ときた。レガシー認証が「廃止」になるのが一月前に分かってから泥縄をやってたんでは、大混乱を招くのが分からないのだろうか。その一方で某Q大では Microsoft からサポート外となったOSは使用禁止である。ちょっと底辺の限界をかなりの距離の分まで突き抜けてしまっている。ここまで書いてから思いついたのだが、もしかしたら、情報なんとかセンターが6月頃に imap/smtp の設定で「基某メールアドレス」を廃止して「SSO-XID」に一本化したことで起きた可能性があるのかなと段々と思えて来た。時期的にはそのあたりからだし、OAuth 2.0 だと「imap/smtp と某本メールアドレス」でログインすることになるので、Exchange Online がこれまでと同様に振る舞う可能性もあるのかな…。
- Scotland がまた独立に向けて進みつつあるようだ。そう聞くとどうしても思い出してしまうのが、Isle of Skye の研究集会に出席するのにロンドン経由の便を予約して出張届とポスターを提出したときに、某本松の経理係から「ポスターにある Scotland に行くのになぜ(違う国である) England に飛ぶのか理由書を出しなさい」という意味不明のクレームを受けたことだ。確かその直後にも、Seoul の研究集会に行くのに「なぜ離れた Incheon に飛ぶのか理由書を出しなさい」と高飛車に言われたりもした。当時は福岡からだと首都の国際空港である LHR とか ICN に飛ぶより他無いので、何を言っているのか全く理解できなかったので良く覚えている。実はその半年くらい前に教室の経理委員として某某松の経理係のとんでもないミスを見つけて六本某の経理係長が私の部屋までやってきて百万円単位のお金を教室に戻して貰うことになって、それ以後の分も併せれば相当な金額が六某松の経理係から教室に還元されたのだが、もしそれと関係があったのならやり方が余りにもせ…。
- 4月末で委員を外れたが、情報なんとか委員会で個人情報の扱いを3段階に分けて管理するのだという話を聞いた。どうにも引っかかるのが、私個人にとどまらず扶養親族に入っているわけでもない成人した家族の生年月日やら何やらの個人情報までをも本人の許可なく業者に渡してしまい、さらにその ID と Password を平文のメールで一緒に送付させる(個人情報を丁寧に扱おうとする)という意識の低い部署があるということである。しかもこれを指摘してやめさせると、全く自分たちの責任であるのにあたかもこちらにも非があるかの様に言ってくるわで、その部署に証拠を見せたりして対応させられるのは面倒で仕方ない。
- うちの人がジャージを買って来たと言うのでどこのチームのかと思って見ればトレパンだった。どうやら日本ではジャージ生地のトレパンをジャージと呼ぶらしいのだがどうにも馴染めない。
- 先日行われた情報なんとか委員会で情報なんとか本部の文書にとんでもないことが書かれていた:曰く「一部(SkypeやWebEx)では1対1の暗号化ができるが多人数では不可能」うんぬん。何を言っているのか俄に理解できなかったが、後から考えてみるに「End to End 暗号化」というのを「1対1の通信」だと誤解しているのだと考えると、何をどう間違ったのかが多少理解できるようになった。まず調べて理解するというプロセスを抜かして重要書類に自由に書いてしまえるその強靭な精神力に本当に感心した。自分も見習いたいものである。
- 講義で使っている WebEx meetings がバージョン 41.x に更新され、一年前とはまるで別物になった。 Skype for Business は今年前半でサポートが終了し、ZOOM は透明性レポートを約束した期限(昨年6月)を大幅に超過した現在まで提出していない。 装飾用フィルタは飲み会用、モーション認識は会議用で遠隔操作はサポート用か。(25/Mar/2021)
| WebEx | Teams | ZOOM | Skype 無料版 |
参加可能人数 | 多数 | 多数 | 多数 | 50人 |
伝送路暗号化 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
暗号化方式 | AES256 | AES256 | AES256 | AES256 |
End to End 暗号化 | 〇 | × | △ | 〇 |
透明性レポート | 〇 | 〇 | × | 〇 |
仮想背景 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ホワイトボード | 〇 | 〇 | 〇 | × |
ブレイクアウト | 〇 | 〇 | 〇 | × |
仮想カメラ | 〇 | 〇 | 〇 | × |
コールイン | 〇 | △ | 〇 | × |
PCの遠隔操作 | 〇 | × | 〇 | × |
装飾用フィルタ | × | × | 〇 | × |
モーション認識 | 〇 | × | × | × |
- Thunderbird v78.2 は v.68 の enigmail の設定を見つけると自動で設定を移行しますかと聞いてくる。どう設定したか忘れてしまったが、Thunderbird は相手の公開鍵も勝手に見つけてきてくれるみたいなのでとてもラクチンである。あれ、そういえば Thunderbird は pep(pretty easy privacy)だったかのサポートやめたのかな。
- 「局所コンパクト」と「局所コンパクト Hausdorff」はかなり様子が異なる。後者では任意の点の任意の近傍の中にその点のコンパクト近傍が取れるのに対して、前者では一般にはできない。ということは、明らかに「位相幾何学I」(小松中岡菅原)の補題5.1の証明は間違っていて、あるべき命題の文言から「Hausdorff」の条件が抜け落ちている。教科書によっては局所コンパクトという名前でコンパクト集合による近傍系が取れるものという定義を採用することもあるが、この「位相幾何学I」では通常の定義を採用していることが系1.6の仮定と証明からも読み取れる。
- 少し余裕ができてきたので数学も考えてみた。やはり
▢◯▷ 問題を考察せねばならないだろう。
- 最近、Jacobian matrix と Jacobian determinant の表示が教科書によって全く違うという事実に直面してどうすべきか悩んでいる。前者を固く $\bf J$(混乱を招きそう)または $D$(本命)で表すなら、後者は $J=\det{\bf J}$(混乱を招きそう)または $J=\det{D}$(本命)か。前者を $\frac{\partial\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{\partial\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(混乱の元である)または $\frac{d\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{d\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(余り見かけない)で表すなら、後者は $\det\frac{\partial\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{\partial\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(混乱を招きそう)または $\det\frac{d\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{d\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(余り見かけない) であろうか。次第に「本命」と「余り見かけない」記号を使おうかという気になりつつある。
- ついにというか、30年来の問題であった空間のA∞構造の単位元の問題にケリがつけられた。 また SO(10) のLSの猫もなんとか確定できたと思う。どうにかして一般の n で cat(SO(n))=cup(SO(n)) が証明できないだろうか?
- トポロジー分科会のメールリスト (Topology-Bunkakai) を発展的にリニューアルし、東京都市大の井上浩一氏とメールリスト Topology-ML の運用を始めた。一方で以前評議員をさせて頂いていた時代に運用を始めた研究連絡会議のメールリストに加えて拡大連絡会議のメールリストの運用を始め、これらのMLにも東京都市大の井上氏に手伝って頂くこととした。
- ぢっと手を見る。
- 令和3年度 (前期・予定)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1限 | | | | | |
2限 | | 講義(全学) | | | |
3限 | | | D3セミナー | | M2セミナー |
4限 | | 講義(全学) | D3セミナー | | M2セミナー |
5限 | 福大セミナー | OH | 談話会 | | 金曜セミナー |
- 学内の仕事:情報政策委員会委員(4月末まで)、情報推進専門委員、労働衛生・安全専門委員
- 学外の仕事:トポロジー拡大連絡会議構成員,トポロジーML補助司会者
- MLの管理:トポロジー評議員ML,トポロジー連絡会議ML,トポロジー拡大連絡会議ML,トポロジーML
- 令和2年度 (後期)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1限 | 講義(全学) | | 講義(理学) | | |
2限 | | | 講義(理学) | | |
3限 | | | | D1セミナー | M2セミナー |
4限 | | 講義(全学) | お茶会 | D1セミナー | M2セミナー |
5限 | | OH | 談話会 | ATセミナー | 金曜セミナー |
- 学内の仕事:情報政策委員会委員、情報推進専門委員、労働衛生・安全専門委員
- 学外の仕事:トポロジー拡大連絡会議構成員,トポロジーML補助司会者
- MLの管理:トポロジー評議員ML,トポロジー連絡会議ML,トポロジー拡大連絡会議ML,トポロジーML
- これまでに主催者の一員となった研究会でHPとか憶えているもの
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