ochiai/takase の履歴(No.4) - PukiWiki

高瀬正仁「古典的難問に学ぶ微分積分」共立出版

同じく、$f(x)$ の $x=\pi$ での微分可能性ならびに微分係数の計算。 $g(x) = \displaystyle \frac{\sin \pi x}{1-x}$, $h(x) = \frac{1}{x}$ とおくと、 $f(x)=g(x)h(x)$ である。 $g(x)$ は $x=\pi$ で微分可能であり、微分係数は、本と同じ計算(ただし、$x$ の冪は出てこないので 式の見かけがきれいになる)をすることで、 $g'(\pi)=0$ と求められる。積の微分法より、 $f'(\pi) = g'(\pi) h(\pi) + g(\pi) h'(\pi) = 0 \times 1 + \pi \times (-1) = -\pi$ と求まる。

*:計算式は、本のやり方を完全に踏襲すると、 $\displaystyle g'(0) = \lim_{x\to0} \frac{g(x)-g(0)}{x} = \lim_{x\to0} \frac{\frac{\sin \pi x}{x}- \pi}{x} = \lim_{x\to0} \frac{\sin \pi x - \pi x}{x^2} = \lim_{x\to0} \frac{-\frac16 \pi^3 x^3+\cdots}{x^2} = \lim_{x\to0} -\frac16 \pi^3 x + \cdots = 0$.


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