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SL(2,R)の表現論、朝倉書店の訂正や補足
- p5の4行目。一般に、群の中の部分集合 X と元 g に対して、gX=\{ gx | x \in X\} と定める(なお、このような「集合と元の積」の記号の定義を本では書き忘れました、ごめんなさい)。すなわち、ここの wNw^{-1}は =\{ w n w^{-1} \mid n \in N\} という「集合」である。補題1.2.7 の記号を先取りすると、N=\{ n_x | x \in \mathbb{R} \} であり、元の積として w n_x w^{-1} = \overline{n}_{-x} と計算できるので、集合 w N w^{-1} = \{ \overline{n}_{-x} | x \in \mathbb{R} \} = \{ \overline{n}_{x} | x \in \mathbb{R} \} = \overline{N} が示せる。[質問への回答]
- p47, 補題3.1.10 (1)の証明。p48 の2行目3行目4行目の nは不要で、n=1 としたもののみを用いて証明する。5行目の六箇所の\overline{V} は全て Vに変更する。[読者からの指摘]
- p154, A3.6.5の証明。Poincare-Birkhoff-Witt の定理をやっていないので C と h が独立であるか、普遍包絡環は零因子がないか、などの情報がないので、最後の「したがって」の部分はここまでの議論だけでは厳密には証明できないようだ。感覚的な説明にとどまっている。[読者からの指摘への返答]