太田琢也、西山享、代数群と軌道、数学書房
- p2, 例1.4.3行目。 「まったく」異なる。
2つの位相が異なることは正しいのだが、「まったく」異なるの定義がはっきりしない。
- p3, line 18. 決まらない「が」。
この「が」よりも前の部分と後の部分の文章の関係がどのようになっているのだろうか?
前の部分は、$X$ からは定義多項式系が決まらないことを主張している。
「が」よりも後の部分は、定義方程式系の生成するイデアルが一致すれば同じ $X$ を与えることを主張している。
つまり、同じイデアルを生成するような定義多項式系が、前の部分の主張の例を与えることになる。
ここを「が」でつなぐのが適切かどうか。
- (1.2) で定義される $\mathbb{I}(X)$ も $X$ の定義イデアルの一つである。書きぶり(「が」の使い方)からは婉曲にそう読めなくもないが、明示的には書かれていない。
- p408, 参考文献における省略形。この本の読者のレベルであれば、LNM は Lecture Note in Mathematics、GTM は Graduate Text in Mathematics, PM は Progress in Mathematics などとつづったほうがよいように思う。もしかしたら、それが何の省略形なのかを調べさせるというところまで教育的に配慮されているのかもしれないが。
- p410 [43] 他の5冊は訳者名が記載されているがこの本では省略されているのは意図的?