社会への情報発信
研究で得られた成果や関連する数学を高校生・一般の方々へ、
講演、書物、web などを通じて発信しています。
出版社から販売されているものは、web には置けませんので、
内容の簡単な紹介に代えさせていただきます。
- 「不変式と表現論」数理科学2013年1月号、特集「表現論の世界」26-33.
前半分は、標準的と思われるが、あまり文献で見かけない具体的で平易な例を挙げて工夫した。後半は紙数不足で、あちこち削除したため、いい足りていない。(例えば、式9と式24の関係。)
- 特集「名著・大著を読む」数学セミナー、2011年8+9月号、32-34. 私に依頼が来るまでにあちこちで断られたらしく、締め切りまでの時間があまりなく、本が厚く苦労したが、集中的に書き上げたもの。庄司さんの文章の影響を受けている。最後の「楽天的」を著者校正後に誤って訂正されちゃったのは、ちょいと残念。
- 「5次方程式と微分方程式」数理科学, 2011年3月号。代数方程式と超幾何微分方程式の交錯。古典的話題にじゃっかんの新味を付け加えようとしたもの。
- 「それからどうなった」『日本の現代数学』に収録、数学書房, ISBN978-4-903342-17-7.
修士論文を書く前後の思い出話とその数学的な背景・発展。「それからどうなった」は時計三姉妹のフレーズを借用している。しかし、副題を編集者からつけるように言われて、それを付記した。
- 0.999=1 ? 九大数理、公開講座 2010.7.30-8.2.
前半は中学生にもわかるようにというコンセプトの市民向け講座。 詳細なレジュメがあったんだけど、現在は、数理 web からのリンクが切れていてページが見つからない?のは残念。
- 「てらかんと歩む」数学セミナー 2010年4月号、日本評論社。新入学者向けの本の紹介の特集。
- 数学小景
2000年前の宿題:九大数理のwebで、中学生向けに書いた数学の紹介文。書いたのは2009年秋、九大赴任時。
同じものの 英語版。英訳は専門の業者の方が担当。
- 「マックの魅力」『この数学書がおもしろい』に収録、数学書房, ISBN4-8269-3101-8.
書評の形式を借りた一分野の紹介文、文末に種明かしあり。
- オープン・コース・ウエア 講義の学外への公開。
講義資料と合わせて、1分の紹介動画もあり。
- 「特殊関数と表現論」数学セミナー 2007年3月号、日本評論社。特集「特殊関数」。絵は専門のイラストレーターのかたに書いていただいた。思った通りの絵を得るためにオーダーすることの難しさを感じたが、何度もやり取りして、できばえは気に入っている。
- 古いもの:「55000円と1万円」2006年ごろ、数学科のパンフレットに掲載したエッセイ、見開き2ページ。
学部生のときのエピソード、ノンフィクション。依頼はもっと別のものだったが、掲載誌の趣旨を活かすため、大学をめざす高校生が読むことを意識して書いた。私には珍しい文章。
- 数学を感ずるとき、6回のエッセイ、数学セミナー、2003年10月号から2004年3月号。通常は1年間の枠と思われるが、河澄さんの連載の終了を受けて半年間書いた。数学を職業としない読者を努めて意識して書いた。また、数学を知らない人にも通じる文章を心がけた。この点で、将棋世界の影響を受けている。また、ある先輩の経験を踏まえて、ネタに苦しくなっても周りの人の事例を書かないことに心がけた。
- 公開講座「アイの秘技」。高校12年生向け。資料も書いたがまだあるだろうか?。オイラーの公式。「博士の愛した数式」が流行ったことを踏まえている。タイトルには反響があったが、教育委員会からのクレームなどはなかったらしい。
- 映画「ビューティフルマインド」の評。数学セミナー。同じ映画を「映画館で3回」見たのはこれ以外ない。原作(本)を意識して読まないことにして、努めて映画に集中した。今この映画を見るとだいぶ違う印象を受けるが、そこが面白い。
- NHK 文化センターの講座。分担で何年か続けた。資料が多いので、いずれまとめます。
- ホームカミングデイ(同窓会)での講演(内容は2006年のフィールズ賞の紹介)。聴衆の幅が広く(数学科の卒業生と数学科の学生の保護者なので、高校以来まったく数学に縁のない人から、数学の名誉教授まで)準備に苦慮した。(数学の専門家が全然いなければ、まだ話しやすいんだけど。)
- 数学のたのしみ(ひとつはSL(2)、もう一つは双対性)など。どちらも山田泰彦氏の文章の影響を受けている。
- そのうち原稿、リンク、書誌を書きます。