Norio iWASE / 岩瀬 則夫 Web Home へ†
- 漱石の「こころ」を呼んだときに、明治時代は大学の卒業が6月ぐらいだったのかな、そうすると入学は9月ぐらいだったんじゃあるまいかと思ったのを思い出した。9月入学に戻すならいっそのこと飛び級入学も広く認めて大学に多様性をもたらすのも良いのじゃないかな。
- 電子メールによる通信の秘匿には「伝送路の暗号化」と「メールの暗号化」の二種類があります。後者は end to end の暗号化ですが、前者はいわゆる伝送路に、クライアント・サーバ間とサーバ内それにサーバ・サーバ間の三つがあることに注意すべきでしょう。一番目については SSL/TLS や STARTTLS 等で伝送路の暗号化が進んできていますが、二番目については信用するしかありません。では三番目はどうでしょうか。これについても STARTTLS による伝送路の暗号化が RFC3207 に規定されましたが大手の運営するサーバでも導入はそれほど進んでいないと言われていますし、そもそも伝送路の暗号化が全伝送路で保証される訳ではない上に認証の仕組み自体に平文でのやり取りが含まれるなど伝送路の暗号化は大きな弱点を抱えていると認識できます。どうやら現時点で個人情報などの重要情報の電子メールでのやり取りには「メールの暗号化」を想定せざるを得ないように思われます。さらに、OpenPGP に対しては、現在プラグインでのサポートとなっている thunderbird も今年後半には本体標準でのサポートに切り替わります。
- 少し前から「Springer が解体」などというセンセーショナルなことばが会議で飛び交っていた。直後は、すわ、独禁法違反か何かでSpringerが解体させられるのかと驚いたのだが、どうも話が何だかおかしいので配布資料の方を読んでから判断すると、どうやらこれまで続けて来たSpringerの電子ジャーナルのパッケージ購入を某Q大がやめるということらしいと分かった。会議では省略せずに主語や目的語を正確にすることに留意して順を追って話して貰いたいが、そんなことはどうでも良いことと考えるべきだということなのだろうか。
- exchange ではリダイレクトが mail.app アプリで設定できないらしいので、接続設定は少し面倒だが imap+smtp で exchange に接続することにした。
- 「局所コンパクト」と「局所コンパクト Hausdorff」はかなり様子が異なる。後者では任意の点の任意の近傍の中にその点のコンパクト近傍が取れるのに対して、前者では一般にはできない。ということは、明らかに「位相幾何学I」(小松中岡菅原)の補題5.1の証明は間違っていて、あるべき命題の文言から「Hausdorff」の条件が抜け落ちている。教科書によっては局所コンパクトという名前でコンパクト集合による近傍系が取れるものという定義を採用することもあるが、この「位相幾何学I」では通常の定義を採用していることが系1.6の仮定と証明からも読み取れる。
- 最近、Jacobian matrix と Jacobian determinant の表示が教科書によって全く違うという事実に直面してどうすべきか悩んでいる。前者を固く $\bf J$(混乱を招きそう)または $D$(本命)で表すなら、後者は $J=\det{\bf J}$(混乱を招きそう)または $J=\det{D}$(本命)か。前者を $\frac{\partial\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{\partial\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(混乱の元である)または $\frac{d\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{d\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(余り見かけない)で表すなら、後者は $\det\frac{\partial\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{\partial\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(混乱を招きそう)または $\det\frac{d\,{(y_1,\ldots,y_m)}}{d\,{(x_1,\ldots,x_n)}}$(余り見かけない) であろうか。次第に「本命」と「余り見かけない」記号を使おうかという気になりつつある。
- ついにというか、30年来の問題であった空間のA∞構造の単位元の問題にケリがつけられた。 また SO(10) のLSの猫もなんとか確定できたと思う。どうにかして一般の n で cat(SO(n))=cup(SO(n)) が証明できないだろうか?
- 講義ノートの xelatex 化に着手した。演習問題の解答を穴埋め式にして、なるべく図を挿入しようと思うのだが、なかなか大変な作業だ。 一方で xeCJK のバージョンが上がっていて、イタリックとかボールドとか勝手に生成してくれることに気がついた。 結構使えそうな気がする。
- トポロジー分科会のメールリスト (Topology-Bunkakai) を発展的にリニューアルし、東京都市大の井上浩一氏とメールリスト Topology-ML の運用を始めた。一方で以前評議員をさせて頂いていた時代に運用を始めた研究連絡会議のメールリストに加えて拡大連絡会議のメールリストの運用を始め、これらのMLにも東京都市大の井上氏に手伝って頂くこととした。
- 令和2年度 (前期・予定)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1限 | 講義(全学) | | | | M1セミナー |
2限 | | | | | M1セミナー |
3限 | | | D2セミナー | | M2セミナー |
4限 | | 講義(全学) | D2セミナー | | M2セミナー |
5限 | 福大セミナー | OH | 談話会 | | 金曜セミナー |
- 学内の仕事:情報推進専門委員、労働衛生・安全専門委員
- 学外の仕事:トポロジー拡大連絡会議構成員,トポロジーML補助司会者
- MLの管理:トポロジー評議員ML,トポロジー連絡会議ML,トポロジー拡大連絡会議ML,トポロジーML
- これまでに主催者の一員となった研究会でHPとか憶えているもの